拝啓、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2024年4月より導入される容量拠出金制度ならびに一般送配電事業者による託送供給等約款の変更を受け、当社は2024年4月より、電気料金に容量拠出金相当額および託送料金の見直し内容を反映してご請求させていただくこととなりました。
“銚子をチョウシよく”を目的とする企業として、値上げを最小限に抑えるよう取り組んで参りましたが、この度電力業界全体に対する新制度の導入に伴い、料金改定を余儀なくされている状況でございます。地域密着型の電力会社として、皆様の力となるべき電気代高騰の時期に心苦しい限りではございますが、ご理解いただけると幸いです。
今後、いかなる状況でも“銚子をチョウシよく”することを優先し、現在行っている各種還元を続けること、発電所開発と効率的な電力調達を行い、ご契約者様の負担軽減に取り組み続けることをお約束いたしますので、引き続き銚子電力をご愛顧賜りますようお願いいたします。
改定内容は以下となります。
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1.対象プラン
各種低圧プラン 、 高圧・特別高圧
※”銚子電鉄でんき”を含む
2.改定内容
① 電力料金の改定
<Sプラン(A契約)>
<Lプラン(kVA契約)>
<動力プラン(kW契約)>
② 独自燃料調整費の計算方法の変更
変更前(現状)
① 調整費:JEPXエリアプライス月間平均値が閾値を上回る(下回る)場合、月間平均と閾値との差分を調整費として請求(還元)するものとする
② 閾値:加算閾値13円、還元閾値7円とする(全エリア共通)
③ 月間平均値:n-2か月1日~末日のスポット価格単純平均をn+1月度請求に適用する
④ 通常燃調(みなし小売事業者の燃料費調整額(上限撤廃)のこと)との重複加算は行わない。通常燃調に替えて本調整費を請求するものとする
(例 2024年4月分(5月請求分)、東京エリアの場合2/1~2/29東京エリアプライススポット実績平均値(税抜)を適用
変更後
上記③を下記のとおり変更いたします。
③月間平均値:n月15日~n+1月14日のスポット価格単純平均をn+1月度請求に適用する
(例 2024年4月分(5月請求分)、東京エリアの場合4/15~5/14東京エリアプライススポット実績平均値(税抜)を適用
また、市場が高騰した場合に備え、下記⑤のとおりJEPXエリアプライス月間平均値の算出に際し、割増係数を新たに設定します。
⑤JEPXエリアプライスの31~38コマ(15時~19時の月間平均値が100円/kWh以上になった場合、31~38の各コマの平均単価に割増係数1.5を乗じた数値にてJEPXエリアプライス月間平均値を算出するものとする
3.適用時期
2024年4月検針日より
4.改定後の電気料金種別定義書の掲載先
近日中に掲載させていただきますので今しばらくお待ちください。
【本改定におけるお客さまのお手続きについて】
契約を継続される場合でも、解約をご希望の場合でも特段お手続きは必要ございません。
※ご参考 料金改定の背景
■容量拠出金の概要
容量拠出金制度の前提となる容量市場の概要とあわせて説明します。
〇容量市場とは
容量市場(※1)は、将来にわたる日本全体の電力供給力(kW)を効率的に確保する仕組みです。電源投資が適切なタイミングで行われ、予め必要な供給力を確保することにより、中長期的に卸電力市場価格の安定化を実現し、電気事業者の安定した事業運営を可能とするとともに、電気料金の安定化により需要家にもメリットをもたらすことが容量市場の目的です。
〇容量拠出金とは
容量拠出金とは、容量市場における電力供給力の確保を目的に、小売電気事業者および一般送配電事業者、配電事業者が負担する費用のことを言います。
弊社を含む電力供給を行う事業者は、2024年より電力広域的運営推進機関の約定金額で定められた容量拠出金の負担が義務付けられています。
(※1)容量市場についての詳細はこちらをご確認ください。
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/youryou.html
■託送料金の概要
託送料金とは、電線等の送配電網の利用費用のことで、小売電気事業者がお客さまへ電気をお届けするために各送配電事業者へ支払う必要のある費用です。
託送料金についての詳細はこちらをご確認ください。https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/fee/stracture/pricing/